乾いたお米自体はガラスのように硬く、ただ力任せに粉砕してしまうと、細胞が壊れてしまいます。これをデンプン損傷といいます。デンプン損傷度の高い米粉はお菓子には向いておらず、「米粉」と一言で言っても、バウムに合うかどうかは粒子の細かさよりもそのデンプン損傷度によって生地が立たない、食感が悪い等の原因であることが分かってきました。

今回初登場の「湿式気流粉砕方式」は、製粉前に水を含ませてお米同士を気流でぶつける事で、細胞を壊さず、細胞の形のまま粉になる、「損傷度の劇的に低い」米粉が作れます。
ただ、この湿式製法で作られた米粉は水分が多いため、冷蔵でも一週間も日持ちがしない「生の米粉」なんです。

大手製粉会社さんでもこの手法を取っている所はありますが、その生の米粉を熱風で乾かして流通させているので、引き立てのいい状態・香り高い状態の米粉は手に入りません。つまり、一般的には流通できない「魔法の米粉」を自家製粉できるのです！

外注で一年分まとめて製粉して保管のリスク（場所・期間・状態・数量）を負うのではなく、
その都度、精米・製粉したての魔法の米粉を使ってオリジナリティを強化してみてはいかがでしょうか。